トマトの働き
トマトを食べる人にはガンが少ないという驚きの事実
リコピンが強い抗酸化力を発揮
トマトには、リコピン、βカロテン、ルテイン、ビタミンC、ビタミンEなど多くの抗酸化成分が含まれています。リコピンは体内で発生する活性酸素を除去する強い抗酸化力があり、その作用はβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍もあるといわれています。
トマトをよく食べる人は病気(ガン)になりにくいといわれてきましたが、最近の研究でそれが裏付けられています。
トマトの摂取量が多いイタリアでは、ほかの地域に比べて口腔ガン、食道ガン、胃ガン、大腸ガンになる人が最大60%低く、ハワイではトマト摂取量が多いと胃ガンになる率が低いことがわかっています。ノルウェーではトマトを多くとると肺ガンの発症率が低いという研究結果、ハーバード大学の研究ではトマトを多くとるグループとそうでないグループに比べ、前立腺ガンにかかる率が低いという結果が出ています。
トマトジュースがガンを予防
ルテインはリコピンと同じくカロテノイドの一種でβカロテンよりやや弱く、およそ半分の抗酸化力があります。
リコピンやβカロテンは水に溶けないので吸収率が低く、生で食べるよりはジュースやペーストにしたほうが吸収されやすくなります。トマトジュースは栄養素を効率よくとるには、とてもいい方法といえるでしょう。