時刻表の索引地図を見てもわかるんですが、川崎から浜川崎へ行くためには、鶴 見駅乗り換えか、尻手駅乗り換えかのいずれかしかありません。南武線が東 海道本線を跨いでしまっているからです。尻手から乗車した浜川崎行 きはワンマンカーでした。駅名の案内などはテープで放送されていました。 その中で、「本日は南武支線をご利用いただきましてまことにありがとう ございます」と「支線」という謙虚な単語が出てきたことが印象的でした。
尻手駅を出た電車は高い高架橋によって東海道本線を跨いでいきます。 工場の中へ突き進んでいくような印象を受ける路線です。この電車にはわ ずか7分間だけ乗車すると終着の浜川崎駅。ここから鶴見線 に乗り換えるのですが、南武線のホームと鶴見線のホームの間に は公道が横切っています。南武線の改札を抜け、鶴見線の跨線橋を越 えます。鶴見線乗り場には改札はありません。
この駅から鶴見線鶴見行きに乗車することにします。単線路であり工場群の合間 のゴミゴミしたところを抜けていく様子がよくわかります。この鶴見線は、 鶴見側から乗車すれば浜が近づくにつれどんどんと枝分かれしていくわけです。 今回はそれを逆に辿るために、支線がどんどんと集結してくる感じでした。
途中「国道」という駅があります。この駅のすぐ下には「国道15号 線」があるために名付けられた物と思います。安易な駅名だと感じた けれど、言葉にはしませんでした。
このあと鶴見線は、高架橋によって東海道本線を跨ぎます。そして川崎方面 へ戻るような形で鶴見駅到着です。鶴見線には、この鶴見駅だ けに改札があるんです。その改札も駅構内にあります。つまり、この改札で乗 車券をチェックしたら、あとは勝手にどうぞと言う形なのかな。
今回は、各支線には乗車しなかったけれども、聞くところによると「海芝 浦」駅は一般客の乗降が出来ないのだそうです。なぜなら、この駅は 海すれすれにホームがあり、改札はなく、その代わりにいきなり守 衛さんがいらっしゃるんだって。この駅は東芝の工場への通勤のためにある 駅のようです。
都市部のローカル鉄道の雰囲気を味わうにはちょうどいい路線かも しれませんね。