さて私は、この特急が新千歳空港行きであることに興味を覚え、苫小 牧駅前のホテル入室の時間を兼ね合わせて、時刻と相談することに したのです。大きなバッグから、道内時刻表を取り出し、数字の羅列を 追いかけます。「間に合う!」ということが確認できたので、私は 新千歳空港まで行くことにしたのです。初めて見る新千歳空港駅に 興味があったから。
深川駅から立つこと約60分で札幌駅に到着します。ここまでは「特 急ライラック」だったけれど、ここからは「快速エアポート」と名称 を変えます。快速だから特急券も必要ないんです。しかし車体が変わ るわけではありません。札幌以遠から乗車した乗客はそのまま乗車し ています。ここ、札幌駅で下車する乗客が多く、私はようやく席につ くことができまし。ここで進行方向が逆転するので座席を転換させるよう なアナウンスが車内に流れて、乗客の手で向きが変えられていきます。 列車は進行方向を変え、一路空港へと向かいます。
往年の千歳空港との接続駅だった「南千歳駅」で停車。急に寂れ たような感じがいやでも伝わってきました。南千歳駅を出た列車は、数 百メートルほど苫小牧方面へと向かい徐々に地下へと下りていきます。 地下に進入したかと思うと、今度は急に右にカーブをはじめます。ど こまで続くのかわからないほどのカーブです。ほぼ180度転回 したでしょうか、列車はその速度を緩めました。
千歳空港の真下に建設された「新千歳空港駅」に到着です。新千歳
空港駅は、まるで宇宙の感覚(行ったことないけど
私は、ここで不思議なことに思い当たってしまいました。南千歳−新千歳空港間 は、140円で済むはずなのに、280円を要するんです。つまり、運賃 140円の他に、さらに140円が必要だというわけです。この140円の ことが気になり、駅の改札係の方に聞いてみました。
そうすると「トンネルの建設に莫大な費用がかかったので」と いうことでしたが、私は納得できなかったので「青函トンネル では、そういうことしてないですよね」というと係員さんは言葉を無く してしまいました。(ごめんなさい。別にいじめようと思ったわけじゃないの。)
おそらくは、空港施設利用料(トンネル通行料)ということなのかな。 ご存知の方、教えてくださいませ。