◆私の好きな鉄道風景◆ −45−

私の好きな鉄道風景
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六甲アイランドは、ポートアイランドの東に神戸の第二の人工島と して造られました。総面積は580ヘクタール。業務施設や、住宅、ア ミューズメントスポットの建ち並ぶ現代の夢の島として「インテリ ジェント・シティ・ROKKO」を合言葉にしています。

そんな人工の島へもポートアイランドと同じように無人の列車が走 っています。ポートライナーに対してこちらは六甲ライナーといいます。 市民からの応募で決まったものだそうですが、あまりにも安易ではな いですか。

六甲ライナーは、JR神戸線の住吉駅の南高架上に位置しています。 ポートライナーもそうでしたが、ここ六甲ライナーも、電車の扉 以外に、ホームにも扉があるんです。電車が到着すると、ホームの扉と電 車の扉が同期して開きます。閉まるときも、まず電車の扉が閉まって、 その後にホームの扉が閉まるわけです。これは、六甲ライナーのホーム下を 見ればわかるんですが、高圧線が車輪付近に垂直に設置してあるため に、もしホームから人が落ちたりしたら感電の恐れが充分にあるわけですね。

住吉を出た電車は、少し東に走行したのち、急なバンク角を持たせ たカーブを曲がり住吉川に沿っていきます。阪神電鉄魚崎駅の北に、 六甲ライナーの魚崎駅があり、阪神電鉄とは連絡通路で接続されています。 ここから阪神高速と国道43号線の多重構造となっているところを くぐり、住吉大橋の脇で停車。南魚崎駅です。「酒蔵の道」とい う括弧書きがされています。住吉浜町を過ぎると目の前に吊り橋が見 えてきます。これが、六甲大橋。六甲ライナーは、この橋の端 を走ります(駄洒落じゃないよ)。 橋の中央部は今のところ一般道路となっています。 この一般道路も2階建て構造です。

橋を渡りきると六甲アイランドです。目前の風景に目を見張るほどです。 ビルと緑が絶妙に調和しています。さらに、水を使ったオブジェがと にかく多いことに気付くでしょう。アイランド北口駅。ビルと緑と水を見 ながら、アイランドセンター駅。この駅の周りには「リバーモール」 というのがあって、海水ではない水が流れています。 5月の暖かい日、子供たちは中で水遊びをしていました。 ここリバーモールでは、毎週週末にイベントも開催されているらしいです。

さらに乗っていると、一面の芝生が目に入ってきます。OLやカップルたちが お弁当を食べている風景が、そこにあります。六甲愛ランドシアター、 マリブリゾート、工事中のマリンパークと遊ぶところも続々と出来 ているようです。ここには、JR神戸駅前のハーバーランドからシー バスという船も発着しています。神戸港の港めぐりもいいかもしれないですね。

−45−完−


Written By marumi.