鉄道唱歌・江ノ電編

鉄道唱歌・江ノ電編(1番〜18番・藤沢〜鎌倉)



♪汽笛一声新橋を〜 の「鉄道唱歌」の江ノ電編です。いまいちかもしれませんが。

<鉄道唱歌・江ノ電編>(作詞:隣野まるみ)

  1. 東海道の宿場町
    興(おこ)りは遊行寺門前町(ゆぎょうじもんぜんちょう)
    ここ藤沢に降り立ちぬ
    江ノ島電車の始発駅

  2. 若草色に染められた
    小さき車両佇みて
    向かうは鎌倉古都の街
    潮の香りも心地好き

  3. 坂を降るれば石上(いしがみ)の
    無人の駅に着きたるも
    自動車道路に流れあり
    のどけき風情も少し落つ

  4. 柳小路(やなぎこうじ)の駅前は
    女子高生の多き場所
    青き時計を眺めつつ
    列車は無人の駅を発つ

  5. 住宅街に佇むは
    緑の多き賀来(かく)神社
    文豪達の別荘も
    鵠沼(くげぬま)付近にあると聞く

  6. 湘南海岸公園(しょうなんかいがんこうえん)の
    遊歩を行き交う人のあり
    マリンランドに程近し
    デートの名所と人のいう

  7. 信仰厚き江ノ島(えのしま)の
    駅舎は歴史を偲ばせる
    懸垂軌道に乗り換えは
    大船(おおふな)行きのモノレール

  8. 駅からしばし離れ来て
    江ノ島詣での人となる
    岩屋の洞(ほら)にて吹く風は
    富士より来たると人の言う

  9. 併用軌道をしばし行き
    腰越(こしごえ)駅に早や着きぬ
    腰越状とは名も高き
    義経ゆかりの満福寺

  10. 鎌倉高校前(かまくらこうこうまえ)駅の
    前には波の音聞こゆ
    窓から望む江ノ島の
    姿に送られさらに行く

  11. 日本にバレエを伝えたる
    エリアナ・パブロバ記念館
    七里ヶ浜(しちりがはま)の風景は
    モダンという語が当てはまり

  12. 稲村ヶ崎(いなむらがさき)に着きたれば
    上りと下りの顔合わせ
    手を引き合いて乗る人も
    江ノ島電車のワンシーン

  13. テレビドラマのそのままに
    面影残すたたずまい
    真言律宗・極楽寺(ごくらくじ)
    紫陽花咲くや成就院(じょうじゅいん)

  14. 潮風受ける長谷(はせ)の駅
    長谷観音と大仏の
    お姿詣でも軽やかに
    参詣客の数多し

  15. 鎌倉ゆかりの文人の
    文学館の由比ヶ浜(ゆいがはま)
    水中花火が強烈に
    腹にずしんと打ち上がる

  16. 民家の軒先かすめたる
    和田塚(わだづか)駅の閑静さ
    目指す次の鎌倉(かまくら)は
    観光客の足繁き

  17. 鎌倉鎮守と呼ばれたる
    鶴岡宮の御膝元
    春は桜の通り抜け
    夏はボタンの香り良き

  18. 藤沢駅より鎌倉へ
    乗らば時代を垣間見ゆ
    隣野まるみが詠み進む
    江ノ電唱歌の旅なりき


Written by Marumi.