鉄道唱歌・江ノ電編
鉄道唱歌・江ノ電編(1番〜18番・藤沢〜鎌倉)
♪汽笛一声新橋を〜 の「鉄道唱歌」の江ノ電編です。いまいちかもしれませんが。
<鉄道唱歌・江ノ電編>(作詞:隣野まるみ)
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東海道の宿場町
興(おこ)りは遊行寺門前町(ゆぎょうじもんぜんちょう)
ここ藤沢に降り立ちぬ
江ノ島電車の始発駅
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若草色に染められた
小さき車両佇みて
向かうは鎌倉古都の街
潮の香りも心地好き
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坂を降るれば石上(いしがみ)の
無人の駅に着きたるも
自動車道路に流れあり
のどけき風情も少し落つ
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柳小路(やなぎこうじ)の駅前は
女子高生の多き場所
青き時計を眺めつつ
列車は無人の駅を発つ
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住宅街に佇むは
緑の多き賀来(かく)神社
文豪達の別荘も
鵠沼(くげぬま)付近にあると聞く
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湘南海岸公園(しょうなんかいがんこうえん)の
遊歩を行き交う人のあり
マリンランドに程近し
デートの名所と人のいう
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信仰厚き江ノ島(えのしま)の
駅舎は歴史を偲ばせる
懸垂軌道に乗り換えは
大船(おおふな)行きのモノレール
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駅からしばし離れ来て
江ノ島詣での人となる
岩屋の洞(ほら)にて吹く風は
富士より来たると人の言う
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併用軌道をしばし行き
腰越(こしごえ)駅に早や着きぬ
腰越状とは名も高き
義経ゆかりの満福寺
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鎌倉高校前(かまくらこうこうまえ)駅の
前には波の音聞こゆ
窓から望む江ノ島の
姿に送られさらに行く
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日本にバレエを伝えたる
エリアナ・パブロバ記念館
七里ヶ浜(しちりがはま)の風景は
モダンという語が当てはまり
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稲村ヶ崎(いなむらがさき)に着きたれば
上りと下りの顔合わせ
手を引き合いて乗る人も
江ノ島電車のワンシーン
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テレビドラマのそのままに
面影残すたたずまい
真言律宗・極楽寺(ごくらくじ)
紫陽花咲くや成就院(じょうじゅいん)
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潮風受ける長谷(はせ)の駅
長谷観音と大仏の
お姿詣でも軽やかに
参詣客の数多し
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鎌倉ゆかりの文人の
文学館の由比ヶ浜(ゆいがはま)
水中花火が強烈に
腹にずしんと打ち上がる
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民家の軒先かすめたる
和田塚(わだづか)駅の閑静さ
目指す次の鎌倉(かまくら)は
観光客の足繁き
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鎌倉鎮守と呼ばれたる
鶴岡宮の御膝元
春は桜の通り抜け
夏はボタンの香り良き
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藤沢駅より鎌倉へ
乗らば時代を垣間見ゆ
隣野まるみが詠み進む
江ノ電唱歌の旅なりき
Written by Marumi.