[東京]
とりあえず
うごきはじめた
きしゃのたび
よろしくねって
うたつくるきみ
[取りあえず 動き始めた 汽車の旅 「よろしくね」って 詩作る君]
[新橋]
ふえならし
はるかなろせん
みちゆかば
ここがしんばし
しそとなる駅
[笛鳴らし はるかな路線 道行かば ここが新橋 始祖となる駅]
[品川]
しごとへと
ながれるきゃくに
がんばれと
わたしもいそぐ
駅のふうけい
[仕事へと 流れる客に 頑張れと 私も急ぐ 駅の風景]
[川崎]
かみだのみ
われさきいそぐ
さんぱいしゃ
きみのねがいが
駅にあふれて
[神頼み 我先急ぐ 参拝者 君の願いが 駅にあふれて]
[横浜]
はるよこい
きみにこいして
よこはまの
らんどまーくに
続く駅から
[春よ来い 君に恋して 横浜の ランドマークに 続く駅から]
[戸塚]
とっきゅうの
つうかするえき
かわのうえ
[特急の 通過する駅 川の上]
[大船]
おおふなの
おおきなかんのん
ふくよかに
なんぎおさえて
駅まえにたち
[大船の 大きな観音 ふくよかに 難儀抑えて 駅前に立ち]
[藤沢]
ふじながめ
じてんしゃかって
さっそうと
わたるえのしま
駅にすずかぜ
[富士眺め 自転車駆って 颯爽と 渡る江ノ島 駅に涼風]
[辻堂]
つくられて
じつにやそとせ
どうせいを
うみのちかくの
駅はみており
[造られて 実に八十年 動静を 海の近くの 駅は見ており]
[茅ヶ崎]
ちょんとでた
がんしょうながむ
さざなみの
きょうもえぼしの
駅におりたつ
[ちょんと出た 岩礁眺む 小波の 今日も烏帽子の 駅に降り立つ]
[平塚]
ひかりとおとが
らんぶしており
つきのよの
かれいなはなを
駅でながめて
[光と音が 乱舞しており 月の夜の 華麗な花を 駅で眺めて]
[大磯]
およぐなら
おおいそビーチへ
いきましょう
そよぐはまかぜ
駅にかおるや
[泳ぐなら 大磯ビーチへ 行きましょう そよぐ浜風 駅に香るや]
[二宮]
にじをせに
のやまへはいく
みちすがら
やちょうはばたく
駅へたびする
[虹を背に 野山へハイク 道すがら 野鳥羽ばたく 駅へ旅する]
[国府津]
すしこあじ
べんとうかって
したづつみ
[寿司・小鯵 弁当買って 舌鼓]
[鴨宮]
かわこえて
もりへとはしる
のをはしる
みぎてにみえる
やまにしらゆき
[川越えて 森へと走る 野を走る 右手に見える 山に白雪]
[小田原]
えきおりて
はずんだこころ
あらわれる
おだわらちょうちん
この駅飾る
[駅降りて 弾んだ心 洗われる 小田原提灯 この駅飾る]
[早川]
はこねみて
やまとうみとの
かんげきを
わたるはやかわ
駅をきよめて
[箱根見て 山と海との 間隙を 渡る早川 駅を清めて]
[根府川]
またきてね
こどもがあそぶ
はままぢか
しらいとのかわ
かんせいな駅
[「また来てね」 子供が遊ぶ 浜間近 白糸の川 閑静な駅]
[真鶴]
ひとまつひ
はるかながめる
まなづるの
たちよるみさき
ここの駅げしゃ
[人待つ日 はるか眺める 真鶴の 立ち寄る岬 ここの駅下車]
[湯河原]
やくしのゆ
ぶんごうたちが
いやすかわ
ほようゆちなら
まよわずこの駅
[薬師の湯 文豪たちが 癒す川 保養湯治なら まよわずこの駅]
[熱海]
あのつきを
ただ曇らせて
みせましょう
[あの月を ただ曇らせて 見せましょう]
[三島]
みずきよく
しいかながれて
まうみどり
[水清く 詩歌流れて 舞う水鳥]
[沼津]
くつぬらし
あそぶまなこを
みつづけて
[靴濡らし 遊ぶ愛娘を 見続けて]
[片浜]
かれとふたり
たびだつよかん
はっきりと
まだみぬしあわせ
駅でのちかい
[彼と二人 旅立つ予感 はっきりと まだ見ぬ幸せ 駅での誓い]
[原]
はなひとひら
はるかぜにほら
はしゃいでら
[花一片 春風にほら はしゃいでら]
[東田子の浦]
ひたむきの
がっこうかよう
しょうじょなら
たくさんおぼえ
ごいおおかりき
[ひたむきの 学校通う 少女なら たくさん憶え 語彙多かりき]
[吉原]
よあけみち
しょうがくせいの
わらべうた
らんどせるしょって
駅までかけて
[夜明け道 小学生の わらべうた ランドセル背負って 駅まで駆けて]
[富士]
ふみとうじ
ふがくのこいじ
ふくしょうじ
[文投じ 富嶽の恋路 福招じ]
[富士川]
ふじさんを
じぶんにうつす
かわながれ
わたるてっきょう
駅からちかく
[富士山を 自分に映す 川流れ 渡る鉄橋 駅から近く]
[新蒲原]
しんさつけん
かばんにほかん
ばすゆらら
[診察券 カバンに保管 バス揺らら]
[蒲原]
ここしずおか
ちょっとほうげん
あることば
たびをしながら
ぶんかしる駅
[ここ静岡 ちょっと方言 ある言葉 旅をしながら 文化知る駅]
[由比]
ゆめおもい
ゆったりしたい
ゆのさそい
[夢想い ゆったりしたい 湯の誘い]
[興津]
おもいでを
きみとふたりで
つくりたい
[想い出を 君と二人で 創りたい]
[清水]
しれわたる
みなととおちゃが
ずっとあり
[知れ渡る 港とお茶が ずっとあり]
[草薙]
くらすがえ
さくらのきぎの
ならぶみち
ぎゅっとてをとり
駅までいっしょ
[クラス替え 桜の木々の 並ぶ道 ぎゅっと手を取り 駅までいっしょ]
[静岡]
しずおかの
ずいしょのびたみん
おもいきり
からだにあびて
駅もかがやく
[静岡の 随所のビタミン 思い切り 身体に浴びて 駅も輝く]
[安倍川]
あしたから
べんきょうしましょと
かいたひび
わかいちかいも
駅におきざり
[明日から 勉強しましょと 書いた日々 若い誓いも 駅に置き去り]
[用宗]
もういちど
ちゃんときかせて
むねのうち
ねたふりしてる
駅まちあいじょ
[もう一度 ちゃんと聞かせて 胸の内 寝た振りしてる 駅待合所]
[焼津]
あいやこい
はかないおもい
ゆきづまり
[愛や恋 儚い思い 行き詰まり]
[西焼津]
ここにきて
なつかしひびを
みるやけい
おもいいろいろ
ゆめつづらおり
[ここに来て 懐かし日々を 見る夜景 想いいろいろ 夢葛折り]
[藤枝]
ふるさとの
じぶんさがして
えみかわす
だいすきだった
駅はそのまま
[故郷の 自分さがして 笑み交わす 大好きだった 駅はそのまま]
[六合]
さぁがんばろ
もくひょうつらぬく
いいかくご
ごうかくねがう
えまならぶ駅
[さぁ頑張ろ 目標貫く 良い覚悟 合格狙う 絵馬並ぶ駅]
[島田]
しばらくは
まだしずおかを
だらだらと
[しばらくは まだ静岡を だらだらと]
[金谷]
かおりたつ
なもかわねちゃの
やまのはだ
[香り立つ 名も川根茶の 山の肌]
[菊川]
きれいなめの
くろかみのこの
がんぼうは
わたしのおうじさま
駅までおいで
[綺麗な目の 黒髪の娘の 願望は 「私の王子様 駅までおいで」]
[掛川]
かたならべ
けんけんしながら
がっこうへ
わたしのとおい
駅のおもいで
[肩並べ ケンケンしながら 学校へ 私の遠い 駅の想い出]
[袋井]
ふぁいとだよ
くろうしたなら
ろうほうや
いいひとたちが
駅にいるよ
[ファイトだよ! 苦労したなら 朗報や いい人たちが 駅にいるよ]
[磐田]
いつのひか
わかるひがくる
たびごころ
[いつの日か わかる日が来る 旅心]
[豊田町]
とおきまち
よりみちしたいよ
だれをさそおう
[遠き街 寄り道したいよ 誰を誘おう]
[天竜川]
てんとせん
りゅうれいさただよう
がかのにわ
[点と線 流麗さ漂う 画家の庭]
[浜松]
はまなこの
まちはうなぎが
まっさかり
ついとほのかに
駅にもかおる
[浜名湖の 街はうなぎの 真っ盛り ついとほのかに 駅にも香る]
[高塚]
ただいちど
かたくちかった
つきのよの
かれをしたって
駅へとむかう
[ただ一度 硬く誓った 月の夜の 彼を慕って 駅へと向かう]
[舞阪]
まっすぐに
いつもまえみて
さっそうと
かなたのまちまで
駅からのたび
[まっすぐに いつも前見て 颯爽と 彼方の街まで 駅からの旅]
[弁天島]
べんざいてん
てんしんらんまん
じぼのしま
[弁財天 天真爛漫 慈母の島]
[新居町]
あせをふき
らっしゅあわーを
いそぐひと
まちとくゆうの
ちいさなふうけい
[汗を拭き ラッシュアワーを 急ぐ人 街特有の 小さな風景]
[鷲津]
かいわして
ともにしあわせ
わしづかみ
[会話して 共に幸せ わしづかみ]
[新所原]
しんがくねん
じてんしゃかうよ
はるうらら
[新学年 自転車買うよ 春うらら]
[二川]
ふるさとを
たずねるきみよ
がいかせり
わかいいぶきを
駅にかんじて
[故郷を 訪ねる君よ 凱歌せり 若い息吹を 駅に感じて]
[豊橋]
とおきひび
よくあそんだね
はなしたね
しあわせはこぶ
駅はともだち
[遠き日々 良く遊んだね 話したね 幸せ運ぶ 駅は友達]
[西小坂井]
にっきしるし
こいしてせいざ
かたおもい
[日記記し 恋して星座 片思い]
[愛知御津]
あのひから
いいとこばかり
ちぇっくして
みなおしたとき
とわのともだち
[あの日から いいとこばかり チェックして 見直したとき 永久の友達]
[三河大塚]
みたままか
わたしの最大
つまんだめいか
[見たままか 私の最大 つまんだ銘菓]
[三河三谷]
みどりこく
かおるそよかぜに
われあそぶ
みをやすませる
やちょうのうたにも
[緑濃く 香るそよ風に 我遊ぶ 身を休ませる 野鳥の歌にも]
[蒲郡]
がんばって
まじめにやって
ごらんなさい
おもいでいっぱいの
りょこうになるから
[頑張って 真面目にやって ごらんなさい 想い出いっぱいの 旅行になるから]
[三河塩津]
みてますか
わのあるくらし
おもいつつ
[見てますか? 和のある暮らし 想いつつ]
[三ヶ根]
さんねんかん
がんばったよね
えみたかき
[三年間 頑張ったよね 笑み高き]
[幸田]
このたびを
うたにしたため
だれかまつ
[この旅を 詩に認め 誰か待つ]
[岡崎]
おもいでを
かてにあゆみて
ざんぞうの
きみのすがたを
駅にみかけて
[想い出を 糧に歩みて 残像の 君の姿を 駅に見かけて]
[西岡崎]
にしひがし
おもいではるか
ざったなき
[西東 想い出はるか 雑多な記]
[安城]
へやのどあ
あけるしゅんかん
いいかんじ
しょしゅんのかおりよ
わたしをいざなう
[部屋のドア 開ける瞬間 いい感じ 初春の香りよ 私を誘う]
[三河安城]
三年間
河原で遊んだ
安らぎの
城下町にも
駅はやさしく
[さんねんかん かわらであそんだ やすらぎの じょうかまちにも えきはやさしく]
[東刈谷]
ひかりのなか
がっしょうしたり
したまなびや
[光の中 合唱したり した学舎]
[刈谷]
かおあげて
りんといちれい
やるじゃない
[顔上げて 凛と一礼 「やるじゃない!」]
[逢妻]
いまあなた
つぶやいたこと
はるづくし
そのままひとり
ふらり駅におり
[今あなた つぶやいたこと 春尽くし そのまま一人 ふらり駅に降り]
[大府]
おもしろくて
おかしなことに
ぶつかるよ
[面白くて 可笑しなことに ぶつかるよ]
[共和]
きょうわたし
よってるかしら
うかれてる
わらいごえたかく
駅にこだます
[今日私 酔ってるかしら? 浮かれてる 笑い声高く 駅に谺す]
[大高]
おぼえてる
おおきないえの
だんろのひ
かたりあかした
駅のじょうけい
[覚えてる? 大きな家の 暖炉の灯 語り明かした 駅の情景]
[笠寺]
かさにほん
さげてむかえる
でんしゃくる
らっしゅのなみが
駅におしよせ
[傘二本 提げて迎える 電車来る ラッシュの波が 駅に押し寄せ]
[熱田]
あいしてる
つぶやくわたし
ただいちど
[「愛してる」 つぶやく私 ただ一度]
[金山]
かれといま
ならんであるく
やまのみち
またうまれゆく
駅のらぶそんぐ
[彼と今 並んで歩く 山の道 また生まれ行く 駅のラブソング]
[尾頭橋]
おいかけて
とうとうここで
うつくしき
ばすえのまちに
しあわせのうた
[追いかけて とうとうここで 美しき 場末の街に 幸せのうた]
[名古屋]
なれそめは
ごうどうこんぱの
やまのよる
[馴れ初めは 合同コンパの 山の夜]
[枇杷島]
びるがいの
わたしとあなたの
じゃすみんてぃ
まちあわせばしょ
駅のかいさつ
[ビル街の 私とあなたの 茉莉花茶 待ち合わせ場所 駅の改札]
[五条川]
ごふもらう
じぶんのうんが
よくなるわ
[護符もらう 自分の運が 良くなるわ]
[清州]
きみのこと
よくわかるから
すきだから...
[君のこと 良くわかるから 好きだから...]
[稲沢]
いとおしく
なんどもみつめて
ざっとうに
わたしたちのせかい
駅にひろがる
[いとおしく 何度も見つめて 雑踏に 私たちの世界 駅に拡がる]
[尾張一宮]
徹頭徹尾
空気も緊張
今日唯一
人生の迷宮
奏でるこの駅
[てっとうてつび くうきもきんちょう きょうゆいいつ じんせいのめいきゅう かなでるこのえき]
[木曽川]
きみとふたり
そばにいたいと
がんぼうす
わたしをこのまま
駅からさらって
[君と二人 そばにいたいと 願望す 私をこのまま 駅からさらって]
[岐阜]
ぎゅっとだき
ふとめをあわせる
駅ふうけい
[ぎゅっと抱き ふと目を合わせる 駅風景]
[西岐阜]
にっきとして
しあわせなひび
ぎょうしゅくし
ふくらむおもい
駅でしるして
[日記として 幸せな日々 凝縮し 膨らむ思い 駅で記して]
[穂積]
かぜほのか
ほらちかづいてるよ
なつみどり
[風ほのか ほら近づいてるよ なつ・みどり]
[大垣]
おもいだす
おもてどおりの
がいとうの
きらきらひかる
駅まえひろば
[思い出す 表通りの 街灯の きらきら光る 駅前広場]
[垂井]
たとえいま
やるせなくとも
あるいてく
[たとえ今 やるせなくとも 歩いてく]
[関ヶ原]
せいいっぱい
きもちをこめて
がんばって
はしるあなたに
らぶらぶだから
[精一杯 気持ちを込めて 「頑張って!」 走るあなたに ラブラブだから]
[柏原(かしわばら)]
かぜうけて
しずかにまった
わたぼうし
ばしょをえらんで
らいこうをまつ
[風受けて 静かに舞った 綿帽子 場所を選んで 来光を待つ]
[近江長岡]
近づいた
江どのじょうかの
長やまで
おもいはせつつ
かえりつきたる
[ちかづいた えどの城下の ながやまで 想い馳せつつ 帰りつきたる]
[醒ヶ井]
さめざめと
めをうるませる
がいこうまえ
いっしょにいたい
駅までおくるね
[さめざめと 瞳を潤ませる 外航前 いっしょにいたい 駅まで送るね]
[米原]
まちぼうけ
いちじかんまつ
ばすのりば
らっしゅちかづく
駅もさがして
[まちぼうけ 一時間待つ バス乗り場 ラッシュ近づく 駅も探して]
[彦根]
ひとしきり
ことばであそんで
ねつくひび
[ひとしきり 言葉で遊んで 寝付く日々]
[南彦根]
みあやまるな
みらいのあるひ
こいのふね
[見誤るな 未来のある日 恋の船]
[河瀬]
かおよせて
わたしたおまもり
せかいいち
[顔寄せて 渡した御守り 世界一]
[稲枝]
いじっぱり
なみだをふいて
えがおみせ
[意地っ張り 涙を拭いて 笑顔見せ]
[能登川]
のをこえて
とうげをこえて
がいかいへ
わたしのたびを
駅はみおくる
[野を越えて 峠を越えて 外界へ 私の旅を 駅は見送る]
[安土]
めぐりあい
たびはみちづれ
あのまちへ
[めぐり逢い 旅は道連れ あの町へ]
[近江八幡]
おもいうたう
みはてぬこのまち
またゆかん
[思い詠う 見果てぬこの街 また行かん]
[篠原]
しきのうた
のやまにつづる
はなごよみ
らいとにうかぶ
駅もしきさい
[四季の詩 野山に綴る 花暦 ライトに浮かぶ 駅も四季彩]
[野洲]
やるせない
すさんだきもち
駅にすて
[やるせない 荒んだ気持ち 駅に捨て]
[守山]
もうすこし
りっぱになって
やるわよと
まちをもとめて
駅へかけこむ
[もう少し 立派になって やるわよと 街を求めて 駅へ駆け込む]
[栗東]
りべんさを
ついきゅうすれば
とっきゅうの
うんてんふえて
駅もにぎわい
[利便さを 追求すれば 特急の 運転増えて 駅もにぎわい]
[草津]
くもきれて
さしこむひざしに
つられいで
[雲切れて 差し込む陽射しに つられ出で]
[南草津]
みちばたのはな
みとれてちかづく
さわやかなきせつ
[道端の花 見とれて近づく さわやかな季節]
[瀬田]
せいしゅんの
たびをかなでる
駅にたち
[青春の 旅を奏でる 駅に立ち]
[石山]
いずこでも
しごとはじめの
やすみあけ
まいにちつかう
駅におはよう
[何処でも 仕事初めの 休み明け 毎日使う 駅に「おはよう」]
[膳所]
ぜんいんで
ぜんせんするも
駅でなき
[全員で 善戦するも 駅で泣き]
[大津]
おやしょくに
おむすびつくり
つまみぐい
[お夜食に おむすび作り つまみ食い]
[山科]
やさしさと
まごころこめた
しなものを
ながめるひとに
駅もやさしく
[優しさと 真心込めた 品物を 眺める女に 駅も優しく]
[京都]
きょうもまた
ようじもないので
うろうろと
とりあえずきた
駅こんこーす
[今日もまた 用事もないので うろうろと 取りあえず来た 駅コンコース]
[西大路]
にちようび
しごとやすみの
おとうさん
おつかれさまと
じっとみまもる
[日曜日 仕事休みの お父さん お疲れ様と じっと見守る]
[向日町]
むかしなつかし
ここのおみせの
うりものは
まっかなきゃんでー
ちゅーぶいりちょこ
[昔なつかし ここのお店の 売り物は 真っ赤なキャンデー チューブ入りチョコ]
[長岡京]
長かりし
岡をこえてや
京にいり
[ながかりし おかを越えてや きょうに入り]
[山崎]
やきもちを
またやいたこと
ざんげして
きみひとすじと
駅にちかって
[やきもちを また焼いたこと 懺悔して 君ひとすじと 駅に誓って]
[高槻]
たよれるひとの
かたにもたれて
ついていく
きれいなほしも
駅までつれてく
[頼れる人の 肩にもたれて ついていく きれいな星も 駅まで連れてく]
[摂津富田]
せいぜんと
つづくたんせん
つぎどこだ
[整然と 続く単線 次どこだ?]
[茨木]
いまいちど
きみとばかんす
したらまた
きっときっとよ
ふたり駅におり
[今一度 君とバカンス したらまた きっときっとよ 二人駅に降り]
[千里丘]
いいしらせ
ちじんがけっこん
するたより
まぶたにえがお
うかべてしいか
[いい知らせ 知人が結婚 する便り まぶたに笑顔 浮かべて詩歌]
[岸辺]
きょうからは
しっかりとりましょ
べじたぶる
[今日からは しっかり摂りましょ ベジタブル]
[吹田]
すきとおる
いつものこえを
たいせつに
[透き通る いつもの声を 大切に]
[東淀川]
東風吹けば
淀む水面の
川澄みて
[こちふけば よどむみなもの かわすみて]
[新大阪]
新幹線
大都市抜ける
阪神間
[しんかんせん だいとしぬける はんしんかん]
[大阪]
おさいせん
おおめにいれて
さんけいす
かみのごかごで
駅もあんたい
[お賽銭 多めに入れて 参詣す 神の御加護で 駅も安泰]
[塚本]
つきあうも
かたりあうのも
もどかしく
とおりすぎゆく
駅のざわめき
[付き合うも 語り合うのも もどかしく 通り過ぎ行く 駅のざわめき]
[尼崎]
あきのひの
まちをそめゆく
がいろじゅに
さりげなくかく
きみがすきだと
[秋の日の 街を染め行く 街路樹に さり気なく書く 「キミガスキダ」と]
[立花]
たいせつな
ちいさなはこの
ばらのはな
なつかしくもかなしい
駅のじょうねつ
[大切な 小さな箱の 薔薇の花 懐かしくも悲しい 駅の情熱]
[甲子園口]
甲子に
子供産まれし
園となり
ぐらつく気持ち
ちいさく支え
[きのえねに こどもうまれし そのとなり ぐらつくきもち ちいさくささえ]
[西ノ宮]
にふんかん
しずかにめをとじ
のんびりと
みだれたこころ
やすませてあげたい
[二分間 静かに目を閉じ のんびりと 乱れた心 休ませてあげたい...]
[芦屋]
あなたから
しんやれいじの
やさしいこえ
[あなたから 深夜0時の 優しい声]
[甲南山手]
甲山から
南方望むと
山間に
手に取るように
駅に汽車見え
[かぶとやまから なんぽうのぞむと やまあいに てにとるように えきにきしゃみえ]
[摂津本山]
摂取量
ついわすれちゃう
本来の
やせたい一心
まだ先長し
[摂取量 つい忘れちゃう 本来の 痩せたい一心 まだ先長し]
[住吉]
住宅は
吉相日当たり
駅近く
[じゅうたくは きっそうひあたり えきちかく]
[六甲道]
六こうを
こえてはるけき
うみながむ
みなとのふねの
ちいさくみえて
[ろっ甲を 越えて遥けき 海眺む 港の船の 小さく見えて]
[灘]
なんねんも
だれかあいして
駅にいく
[何年も 誰か愛して 駅に行く]
[三ノ宮]
さかぐらを
けんがくしながら
さけのんで
ろれつみだれて
ちょっとやばいか
[酒蔵を 見学しながら 酒飲んで 呂律乱れて ちょっとヤバいか]
[元町]
もうひといき
とうきょうをでて
まっしぐら
ちかくこうべの
駅はめのまえ
[もう一息 東京を出て まっしぐら 近く神戸の 駅は目の前]
[神戸]
このえきで
うたよむろせんの
べるきゆる
[この駅で 詩詠む路線の ベル消ゆる]