文字遊びのすすめ

文字遊びのすすめ


ここでは、文字遊びのいくつかを紹介して、その作り方を書いてみようかと思います。 あくまでもまるみの独断ですので、本当にこれでうまくできるかどうかの保証は ありません (^^;)


織り句

連句

真四角言葉

風雅川柳

お題拝借

漢字パーツ


  • 織り句
    1. 織り句というのは、俳句や川柳、短歌の頭文字(冠)や言葉の最後(沓)に それぞれ文字をいれていくものです。両方に入れることを「沓冠(くつかむり)」と いいます。ここでは、その作り方を紹介しましょうか。

    2. まず、俳句や川柳は「575」と3つの部分から成っているので「3文字の言葉」 を織り込むことから始めましょう。たとえば今「はいく」という言葉を入れたいと 思ったとしましょう。このときは、まずメモ用紙に次のように書いておきます。

           は****
           い******
           く****

    3. 「は」で始まる5文字の言葉を考えます。「はつゆきの」とか「はつこいの」 なんていいですね。ここでは「はつこいの」としてみますか。考え付いたら、 即座にメモ用紙の「*」のところに書き込みましょう。

           はつこいの
           い******
           く****

    4. 次は「い」で始まる7文字です。でも、その前に「はつこいの」っていう 言葉を決めてしまってるので、これにつながるような言葉を探します。 「いとしいひとよ」とか「いとしいおもい」とか考えます。本当は、織り込む言葉 (ここでは「はいく」と関連づいているともっといいんだけど、それは慣れてきて からでもいいです。ここでは「いとしいおもい」を選びますか。

           はつこいの
           いとしいおもい
           く****

    5. さて、とうとう最後のところです。だんだんと制約がきつくなってきますよ。 「はつこいのいとしいおもい」につながるような「く」で始まる5文字を考えます。 「句に記し」としてみましょうか。これで、織り込む単語との一致もできましたね。

           はつこいの
           いとしいおもい
           くにしるし
           (初恋の 愛しい想い 句に記し)

    6. でも、どうしても最後のところでつまづくことがあるかと思います。そんなとき は、思い切って、最初の5文字を変えちゃってください。この思い切りも必要ですよ。 たとえば「はつゆきの」としたら、がらっと変わってしまいます。

           はつゆきの
           いちめんのしろ
           くもるまど
           (初雪の 一面の白 曇る窓)

    7. さて、今は各行の先頭に入れましたけど、もし思い浮かんだ単語に「ん」なんて のがあったらどうしましょう?「ん」で始まる言葉なんてないですから、そういう 場合は、お尻につけちゃいます。たとえば「インコ」という単語を入れようとすると、 今度は次のようにメモ用紙に書きます。

           ****い
           ******ん
           ****こ

    8. 終りが「い」の5文字の単語、とかいうふうに作っていくんですが、 先頭に入れるときよりはちょっと難しいかも知れませんね。

           とりをかい
           おしゃべりさかん
           かわいいこ
           (鳥を飼い おしゃべり盛ん かわいい子)

    9. さてと、この冠に入れるのと、沓に入れるのを同時にしたら「沓冠」に なるんですが、これはちょっと大変です。そう簡単にはいかないでしょう。 沓冠にするときは、6文字の言葉を考えるか、3文字の言葉を2つ考えるか にします。「とてもすてき」という言葉にしてみましょうか。このときは メモ用紙に次のように書いておきます。それで、真ん中をどんどん埋めていくんです。

           と***す            と***て
           て*****て   または    も*****す
           も***き            て***き

    10. いろいろと考えて、こうなります。手抜き... (^^;)

           とうのいす            ともときて
           てにいれたくて   または    もえるよなきす
           もりへいき            てれはなき
        (籐の椅子 手に入れたくて 森へ行き)(友と来て 燃えるよなキス 照れは無き)

    11. このようなものを応用していくと短歌に織り込めば「5文字の単語」が、 短歌に沓冠にすると「10文字の単語」が織り込めますね。もしいいのができたら 私に教えてくださいな。「文字ってあそぼ(織り句編)」で紹介させて いただきますので...。

    12. それでは、10文字織り込みの例を紹介して、この項を終りにします。

              すに  ちか
              いけんつむよ
              じ な  め
              っかり つか
              にして えが
         (明日に誓う 経験積むよと マジな眼で しっかりつかめ 手にして笑顔)


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  • 連句
    1. 連句というのは、俳句や川柳、短歌で上句を詠んだら次の人は下句を詠むという遊びです。 専門的なものになると、それぞれの詠む場所に「表」や「裏」や「月の定座」とか「花の定 座」という制限も出てきます。「Pugさんの掲示板」をお借りして実施している「連句」はこれとは違い、 そのような難しい制限を外して独自に考えたものです。それを説明しましょう。

    2. 前の人が「575」を書いたら、次の人は、前の人が書いた句の「最後の5」を 「最初の5」にして、575を作って掲示板の「題名」に書きます。このとき、 その句が何番目にあたるかを句の前に書いてください。以下に例を示します。

         (1)掲示板 何か一言 書きたいな
         (2)書きたいな 今日の思いを しっかりと
         (3)しっかりと 目に焼き付ける その事実
         (4)・・・

    3. ここで、もし万が一「前の句の続き」として書いた句が他の人とぶつかってしまった というような場合は「先に書いた人のものを優先します」。これは番号をみればわかりますね。 同じ番号が二つ続いているような場合です。以下に例を示します。

         (1)掲示板 何か一言 書きたいな
         (2)書きたいな 今日の思いを しっかりと
         (3)しっかりと 目に焼き付ける その事実
         (3)しっかりと 戦い勝ち取る 優勝旗
         (4)・・・

      こんな場合は、先に書いてある「しっかりと 目に焼き付ける その事実」が優先です。 次の方は「その事実」ではじめてください。

    4. うまい方はこんなふうにまとめてくださっても結構です。

         (1)掲示板 何か一言 書きたいな
         (2)書きたいな 今日の思いを しっかりと
         (3)しっかりと 目に焼き付ける その事実
         (3')しっかりと 戦い勝ち取る 優勝旗
         (4)その事実 苦労の故の 優勝旗
         (5)・・・

      こうすると、(5)の人は、何も悩まずに「優勝旗」で続ければいいことに なりますね。しかも(3)で出されたお題「その事実」で始まっているし(3') でのお題「優勝旗」で終わらせているので完璧です。

    5. どうしても、まずいなぁと思うような場合は、連絡 してください。削除することも出来ます。



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  • 真四角言葉
    1. 「真四角言葉」というのは Jasmine Tea Break のお茶会で派生してできた遊びに適当につけた名前です。 どういう遊びかというと、縦に読んでも横に読んでも同じ文章、あるいは 異なった文章が出てくるというようにするものです。 例示すればわかっていただけるかも知れませんね。以下の例は、「3×3」 と呼んでいます。

          ↓  
         →あなた
          なぜか
          たかん  縦に読んでも横に読んでも「あなたなぜか多感」です。

    2. これを作るには、まず最初の単語を選択します。ここでは「あなた」という 言葉ですね。思い浮かんだら、メモ用紙に以下のように書いてみてください。 かなりの部分が一度に埋まってしまうことに気付くでしょ。

          あなた
          な○□
          た□◇

    3. 1行目は「あなた」で決定です。2行目は「あなた」につながって「な」で はじまる言葉を考えます。というか、上記の「○」に入る文字を決めるのです。 このとき「な」の行の3文字目(□)は「た」の行の2文字目と同じになる ことに注意してください。「なぜか」と入れたところまでを下に書いてみます。 ○のところの文字や◇の文字は、適当に入れることができます。

          あなた
          なぜか
          たか◇

    4. 残った◇の文字は適当に入りますね。うまくつながるような言葉を 選んでください。

          あなた
          なぜか
          たかん

    5. 最初に思う単語が長くなるほど難しくなりますが、それもきっと醍醐味では ないでしょうか?それでは、最後に7×7のものを紹介して、この項を終りにします。

              さむいふゆだね
              むかいかぜおお
              いいどくみゆき
              ふかくなるため
              ゆぜみるべくま
              だおゆたくさい
              ねおきめまいが

           (寒い冬だね 向かい風覆い井戸汲み 雪深くなるため
            湯瀬見るべく まだお湯焚く際 寝起きめまいが)


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  • 風雅川柳(ふうがせんりゅう)
  • 「風雅川柳」は、「まんまる掲示板」で「はる」さんが提案してくださった企画です。前述の「真四角言葉」 と「連句」を組み合わせたようなものです。実際の遊びの中から例示してみます。

    4×4で作ったら、次の人は前の4×4のうちから、先頭の行以外の文字を そのまま使い新たに4×4を作ります。これを続けていく遊びです。濁音と 清音を入れ替えても漢字を混ぜるのもケースバイケースとします。

    No.  風雅川柳  表記(解題)  投稿者 
    1. つきみて
    きすあれ
    みあげて
    てれてる
    月見てキスあれ見上げて照れてる はる
    2. てれてる
    れもんに
    てんしよ
    るによる
    照れてる檸檬に天使夜に寄る まるみ
    3. よるによ
    みさき
    にさやか
    よきかぜ
    夜に寄る 岬に清やか よき風 ラム
    4. よきかぜ
    きますか
    かすむお
    ぜかおる
    良き風来ますか霞む尾瀬薫る はる


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  • お題拝借
  • ある題目に沿って、俳句・川柳・エッセイ・詩などなどなんでも 構わないので、書いていきます。書いた方は次の方のテーマを 自分が書いた文書の中の単語を使って、指定してください。

    文章の長さは程度問題ですが、せいぜい400字以内程度として くださるといいかな。タイトルには必ず "お題拝借:拝借単語名" を書いてください。

    また、同時に同じお題で書き込みがあった場合には、あとから書いた 人の物は無効となります。これだけ、ご注意ください。

    例を示すのは難しいですがやってみます。 たとえば私がこういう文章を書いたとしましょう。

     タイトル:お題拝借「明日」
     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     明日という字は「明るい日」と書きます
     明日こそは、明るい世界で・・・               
     そんな願いをこめて人は思います。
    
     受験生にとっての「明日」
     社会人にとっての「明日」
     世界にとっての「明日」
    
     明日という未来は、明るくあってほしい
     いいえ、明日が明るくなるように
     みんな努力しているんです
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    
    ここまで書けたら、最後の一行にでも、以下のように「次の方への
    お題」を掲示してください。
    
     次のお題は、「未来」です。
    

    次の方は「未来」というテーマに沿って何かを書いてくださるだけでいいのです。 これの繰り返しです。不明な点があれば、管理人にでも掲示板に直接でも結構 ですので、お問い合わせください。


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  • 漢字パーツ
  • 「漢字パーツ」というのは、漢字を構成するそれぞれの部分を織り込んでいって、 最終的に1つの漢字を作ってしまおうという遊びです。

    1. まず、作ってみたい漢字を思い浮かべます。ここでは「眠」という文字に しましょう。「眠」は「目」と「民」の合成字ですから、これを575で織り込んで しまえばいいのです。

    2. ということで、こうなります。

        衆の は充血し たそう
          「民」+「目」=「眠」

    3. もっと細かく分割してもいいでしょう。「目」を「日」と「一」のように。

    4. 熟語を分割して行くとこんなのもできるかもしれませんね。

        元旦の 一日二日は が増え
          「一日」+「二」+「人」=「元旦」


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    Written by Marumi.