2023年7月8日、アーバスキュラー菌根菌

7月8日、アーバスキュラー菌根菌

朝雨→曇り

気温は25度C~28度Cです。

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なぜ胡瓜の栽培は、元気になるまでに90日もかかったのか

胡瓜
3月29日に栽培を開始しました。
胡瓜の苗を買って、植えています。この囲いは、カラーバンドの筒でしています。レイズドベッドの上に乗せて、培養土を入れていますから、簡易な高畝状態です。
胡瓜の前は、菜の花を作っていました。自然栽培を意識していたので、不耕起で始めています。

糸状菌を増やせばいいんだと考えていました

胡瓜
6月3日撮影しました。
糸状菌の付いた枯れ木や落ち葉を、何度も乗せてきました。

糸状菌を増やすことはいいことだと思います。

糸状菌
糸状菌が増えることで、糖ができます。
糸状菌の好む落ち葉や枯れ木で、糸状菌が増えて糖が作られて、糖をエネルギーにする細菌が寄ってきます。その中には、好気性の窒素固定細菌もいるかもしれません。作られた窒素を、根が吸収しやすいように分解する細菌も寄ってきているかもしれません。

アーバスキュラー菌根菌

さちのか
イチゴに菌根菌ができました。
糸状菌を植えに乗せて増やして数か月後、イチゴの株がメキメキ大きくなりました。肥料を一度もあげていません。
イチゴには、アーバスキュラー菌根菌ができるらしいです。菌根菌ができると、細かい根がごそっと増えます。一度ついた菌根菌は、その植物が枯れるまで、一体化しています。

アーバスキュラー菌根菌は、草や木に普通に見られるようです。根っこについて共生していますが、宿性している植物が枯れると終わります。子孫は胞子で残すらしいです。
この菌根菌は、根っこの中に入り込み菌糸を外に伸ばして、水分、リン酸の吸収を助けるようです。根っこの周りをガードして、病原菌の侵入を防ぐこともするとか。
根っこに入り込む糸状菌の一種、アーバスキュラー菌ですが、落ち葉や枯れ木についている糸状菌とは違うようです。
イチゴに付いたアーバスキュラー菌は、土の中にあった胞子がイチゴと共生を始めたみたいです。

アーバスキュラー菌根菌は、アブラナ科とは縁がない

菜の花
3月18日に撮影しました。
胡瓜の前に栽培していた菜の花です。
培養土に、糸状菌の好きな高炭素素材を混ぜ込みました。高炭素素材を混ぜ込めば、菜の花にアーバスキュラー菌が付くと思っていました。近日知ったのですが、アブラナ科の根は、菌根菌を拒否します。アーバスキュラー菌の胞子が来ても、根の中に呼び込むことはありません。

菌根菌の胞子が少なくなります

胡瓜
3月30日に撮影しました。
まだ移植したばかりで、根鉢の中に肥料があって苗が元気です。
胡瓜苗の前に、菜の花の残りの株が見えます。山の土を使っているので、アーバスキュラー菌の胞子はあると思います。しかしながら、アブラナ科の菜の花を栽培したので、アーバスキュラー菌の胞子が増えていません。
実際に、キャベツや白菜、ダイコンなどのアブラナ科の後は、アーバスキュラー菌の胞子が少なく、後作の収量が落ちるそうです。(アーバスキュラー菌根菌とその利用:松崎,克彦氏より)

時間がかかったけれど

胡瓜
7月5日に撮影しました。
少ない胞子で、菌根菌ができたように感じます。逞しくなってきました。

私は野菜たちをこれで育てています